柳宗理
日本を代表するインダストリアルデザイナー。
1940年に東京美術学校西洋画科を卒業。
バウハウスにいた水谷武彦の講義でル・コルビュジエの存在を知り、
デザインに関心を持つようになりました。
柳がデザインを始めた当初、戦後の日本ではデザインという言葉も
一般に知られておらず、世の中は経済成長に伴い
質の悪いものも多く出回っていました。
柳はそのような商業主義に偏ったものや、流行に左右されるものを否定し、
製品における機能や素材等の諸要素をふまえた上で、
質の高いデザインをすることを理念に活動をしてきました。
代表作の「バタフライスツール」は、
MoMA(ニュ ーヨーク近代美術館)の永久所蔵にも認定されています。
1977年からは父が創設した日本民藝館館長に就任。
2002年には文化功労者として顕彰され、
晩年までユニークな形態と意外な実用性を兼ね備えた作品を数多く手がけました。