HANASAKA
現在の九谷焼は1800年頃に現在の小松市に位置する花坂村から、
白磁に適した陶石が発見されたことが始まりとされており、
200年以上経った現在でも、九谷焼は花坂陶石を原料として焼かれています。
九谷焼のルーツを遡ると、常に新しさを追求してきた軌跡を感じ取ることができます。
当地の「新しさの追求」というアイデンティティを、
HANASAKAの解釈で受け継ぎ、
2020年には花坂陶石から不純物として
取り出された残土を原料に、新しい色作りに取り組みました。
私たちHANASAKAは、次の世代に残せる産地の可能性に挑戦してきたいと考えています。
九谷焼は主に2つの窯元、上絵を描く窯元と生地を焼く窯元を介して完成されます。
九谷焼において生地とは、精緻な絵付けをするためのキャンバスです。
この絵付によって工芸品として高く評価されてきました。
膨大な時間と手間をかけて描く上絵。
そのための白生地もまた、相応の技術を求められてきました。
現在の九谷焼は、九谷の土、轆轤、上絵付が一体となり産地として受け継がれています。
HANASAKAの製品は、伝統的な九谷焼を支え続ける
窯元の手により、一点々、手挽き轆轤で作られています。