デザイナー 新居 猛 (右)
監修 島崎 信 (左)
デザイナー新居 猛と監修を務める島崎 信氏が初めて出会ったのは、1960年の暮れの徳島。
島崎氏は、1958年からデンマークの王立芸術アカデミーに研究員として派遣され、
研修先のコペンハーゲン市立技術研究所で、木工技術の研究を行っていた。
その際の指導教授であるボーエ・イェンセン氏を、
家具技術向上のための講演会に招聘することとなり、
島崎氏は通訳として全国に帯同し、新居とはその徳島会場で出会った。
会場では、家具の展示も行われており島崎氏は、
そこで新居の椅子を初めて目にした。
「日本にもこういうデザインができる人がいるのか」と強い印象を受けたという。
翌年、新居は島崎氏の事務所を訪ね、椅子の名前を相談。
新居の姓とデンマーク語で「新しい」を意味する「Ny(ニュイ)」をかけ合わせ、
「Nychair(ニーチェア)」と命名。