Achille & Pier Giacomo Castiglioni
(アキッレ・カスティリオーニ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ)
戦後イタリアデザイン界を牽引した、
リヴィオ・カスティリオーニ(1911-1979)、
ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ(1913-1968)、
アッキーレ・カスティリオーニ(1918-2002)の兄弟は、
建築、インテリア、展示会のデザインから
家具や小物にいたるまで様々な設計を行ってきました。
兄リヴィオの独立後1950年台に入ると、ピエル・ジャコモと
アッキーレは、デザインにおける彼らの独自の感性を次々と表現。
1957年にザノッタより発表された2つの実験的とも言える
スツール(自転車のサドルを用いた「SELLA」、
トラクターのシートの「MEZZADRO」)は
まさにその象徴的プロダクトといえます。
1962年にフロスが設立されると、デザインの責任者として招聘され、
大理石のベースから優雅な曲線を描きながら伸びるアームを持つ「ARCO」、
自動車のヘッドライトを利用してデザインされた「TOIO」など、
モダン照明デザインの古典的存在になっています。
ピエル・ジャコモが亡くなった1968年以降もアッキーレは精力的に活動を続け、
発表した作品は9度のコンバッソ・ドーロの首相をはじめ
多くのデザイン賞を受賞しています。